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楽観主義

Optimismustraining

昨日の電車の中でのこと。

斜め前に座っていた男性がある本を読んでいた。そのタイトルをチラっと見ると、

『Optimismus-Training』

楽観主義トレーニング、と書かれてあった。

楽観主義?トレーニング?

世の中にはいろいろな自己啓発本があって、何を隠そう、このワタクシ自信もその自己啓発本の出版に携わってきた者なので、これらの類の本はある意味嫌いじゃないんだけど、ここのところ目にもしないし手にも取らないので、懐かしいという印象が強い。

こういう本は、自分を客観的にとらえることで今まで気づかなかった『未知の自分』と向き合えるのでハマル人はハマルのだ。実際、自己啓発マニアはいるらしいし。

この『Optimismus-Training』のような本に至っては、ワタクシ個人としてはまったく無関係な位置にある。生来ケセラセラ体質のワタシは、いかなる時も、「どうにかなるだろう」という楽観主義で、悪く言えば逃避型かもしれない。一度は深く考えてみるんだけど、それもフリにしか過ぎず、頭のどこかでもう一人の自分が、「もういいんじゃん?この辺で・・・疲れるからさ♪」ってささやいてる気がする。これは生まれ持った気質だと思うし、正直、こんな本を読むだけで人は簡単に楽観主義になれるのかいささか疑問に思う。

それを言っちゃ~おしめーよ

と言われるかもしれないけど、ま、こういった本に書かれてることは、「物事を悲観的にではなく楽観的にとらえながら構築していく」ことだと思うし、ワタシの気質は物事の構築ではなくて、ただ単に「いい加減に考えすぎ」というちょっとどうしようもないところに落ち着いてしまうんだけどcoldsweats01

でもものは言いようで、『いい加減』って悪い意味ととらえられがちだけど、実際は『良い加減=良い塩梅のところ』って意味なんじゃないの?自分の中にあるバケツが一杯にならない程度に物事を振り分けてるってことでしょ。

とまぁ、都合の良いことを言ってるわけだけど。

でも、最初はこういう本を読んで自分を『客観視』することから始めるのだから効果は多少なりともあるよな。

そこで、その本を持っていた人物をちょっと観察することにした。

ガッシリ型の男性、身長180cm程度、年齢40代前半、しっかりしたおでこがちょっとオリバー・カーンを彷彿とさせる。栗毛色の髪はまだ禿げておらず、無造作な髪型を見るとあまり外見を気にしないタイプなんだろうなという感じ。赤・オレンジ・黄色・青のマドラスチェックのシャツが彼を温厚な人に見せる。

彼は、120ページくらいあるその本の、ちょうど中間あたりを読んでいた。楽観主義に半分近づいたかたちだ。

彼は読みながらも、電車が停車するたびにちょくちょく外をチェックしていた。この電車に慣れてないのかしら。それにしてもそんなに毎回駅名をチェックしなくてもアナウンスは流れてるんだし・・・

そして彼の眉毛は実に頼りなげに八の字を描いていた。

やっぱり不安げだった。

自分が降りるべき駅をミスしないように気が気でない感じ。

現段階で彼はまだ『ハーフオプティミスト』なわけだから、電車を乗り過ごさないかどうか非常に不安だったのだろう。

この分でいくと、乗り過ごしてしまった場合には あら大変!泣いてしまうのではないだろうか。そんな大した用事もなさそうだし、センターの本屋さんに別の自己啓発本を買いに行く程度にしか見えないんだけどな。

もうここまでくると、悲観的思考の持ち主ではなく、○○症候群といった心の病気の所持者かもしれない。

まだキョロキョロしてる・・・。

眉毛すっごい八の字・・・。

あなたの理想とする楽観主義者まであと60ページ。読了した暁には、一駅、二駅乗り過ごしても笑っていられる立派な楽観主義者に、あなたもきっとなっていることだろう。

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